新譜紹介
Iggy Pop『Every Loser』
イギー・ポップ、75歳の新作。2021年グラミーのプロデューサー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたアンドリュー・ワットが新設したレーベルから発表されました。バンド・メンバーは、チャド・スミス(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、ダフ・マッケイガン(ガンズ・アンド・ローゼズ)、このアルバム制作後に亡くなってしまったテイラー・ホーキンス(フー・ファイターズ)などの豪華メンバーです。
Frenzy
(訳詞)
こんな苦境はもうたくさん
焦らされるのも我慢ならない
身動きできないのはゴメンだ
もう病んでもいられない
だから俺にやらせてみろよ
くたばっちまわないうちに
心は燃えている
そろそろ潮時だってのに
Neo Punk
(訳詞)
ネオ・パンク、パンク、パンク、パンク
俺はちょっとした悪
すっかり、薬漬け
俺は新手のパンクだ
感情的に俺はセレブ
ネオ・パンクってやつさ
歌わなくたっていい
俺には出版権がある
それがネオ・パンク
あんたのプールで吐いたり、ヨダレを垂らしたり
そんなネオ・パンク
Morning Show
(訳詞)
俺の顔に浮かぶ苦痛は、宇宙からやってきたわけじゃない
見るからに弱っている俺
それに、泣けるほどヤワだ
俺たちは幸せにはなれない
俺が幸せになろうとしないから
顔を整えたら出かけよう
出かけて、朝の番組モーニング・ショーをこなすんだ
顔を整えて出かけるぞ
プロらしく、朝の番組をこなす時間だ
お前が大好きだったピエロは死んだ
もはや、俺の中身は真っ赤
希望のない未来は、日々を美味しくするばかり
時間は皮のようなもの
剥けば中身が暴かれる
顔を整えたら出かけよう
出かけて朝の番組モーニング・ショーをこなすんだ
顔を整えて出かけるぞ
プロらしく、朝の番組をこなす時間だ
All The Way Down
(訳詞)
嘘っぱちなら、聞く気はない
勝つしかないんだ
それでおしまいさ
でっかいケツの穴に的を絞って
俺はただどこまでも、落ちていくのかも
鳥のように自由ってわけにはいかない
クソまみれにしてやる
俺の一人勝ちだぜ
そして、俺はただどこまでも落ちていくのかも
天の神々の手にはゴールド
俺たちは、その他大勢には、ただ老いてオールド
落ちて、落ちて、落ちていくなら
落ちて、落ちて、落ちていくなら
落ちていく
いっそ、どん底まで落ちてやるか
Billy Nomates『CACTI』
イギー・ポップも推している新人のシンガーソングライター:ビリー・ノーメイツの2枚目のアルバム。
balance is gone
(訳詞)
心の中の平和が5つに割れている
瞑想するけど、生きていけない
そして今、私は部屋で専門家の声を聞いています
もうすぐ終わるって言って
私は適切なタイミングで適切な言葉を持っていませんでした
バランスが無くなった
バランスが無くなった
ああ、でも全ては私なしで起こっている
saboteur forcefield
spite
リクエストコーナー
girl in red「Serotonin」
来日したガール・イン・レッドのリクエスト。初アジア公演だったそうです。
Public Image Ltd「Hawaii」
パブリック・イメージ・リミテッドの新曲。ジョン・ライドンの重病を煩う妻へのラブソングだそうです。
海外情報(ロンドン情報)
ガブリエルズ(日本語表記はゲイブリエルズのようです)は、昨年の英米の音楽メディアで最も評価の高かった新人だそうです。LAを拠点に活動していますが、バンドリーダーは英国人のプロデューサーでキーボーディストのライアン・ホープ。ジェイコブ・ラスクというゴスペルシンガーに出会い、アリ・バルジアンというバイオリニストと3ピースバンドを結成しました。エルトン・ジョンも早くからファンだったそうです。
Gabriels『Angels & Queens Part I』
Angels & Queens