"チカーノ・ソウル" 特集
今回は宮田信さんがゲストに来られた「チカーノ・ソウル」の特集でした。
「チカーノ・ソウル」についてはルーベン・モリーナという方が2007年に書かれた本があり、宮田信さんが日本語訳して先日発売となりました。
メキシコ系アメリカ人のことをチカーノ と呼ぶそうで、元々は60年代の公民権運動から出てきた言葉だそうです。自らが自分ことをチカーノと思っている方はチカーノ。日系アメリカ人みたいなものとは少し違って、政治的意識、社会的意識を強く持っている方が自分のことをチカーノと定義するそうです。母体となるのは所謂バリオと呼ばれている居住区があって、そこから生まれてきたチカーノ独自のユニークな経験や歴史の中から生まれてきたものをチカーノ・ミュージック、チカーノ・アートと呼んでいるそうです。歴史があるのはカリフォルニアのロサンゼルス、サンフランシスコ、テキサスのサン・アントニオ、エル・パソという都市だそうです。
40年代からチカーノ音楽は始まったそうで、年代順に沢山のチカーノ音楽が紹介されました。プレイリストは以下の通りで、全てYouTubeで聞けるそうです。
私がいいなと思った曲を掲載させて頂きました。
01. Chicano Boogie / Don Tosti // single
02. Muy Sabroso Blues / Lalo Guerrero // single
03. The Town I Live In / Thee Midniters // Thee Complete Midniters
04. Sad Girl / Thee Midniters // Salesian High School Rock ’n Roll Show volume 2
05. En El Tambo / Ersi Arvizu // Friend For Life
エルシ・アルヴィはライ・クーダーに探し出された歌手だそうです。
06. Lonely Lonely Nights / Little Julian Herrera // The History Of Latino Rock
07. My Heart Cries / The Romancers // Eastside Soul Classics 1963-1977
08. (I Love Her So Much) It Hurts Me / The Majestics // Eastside Soul Classics 1963-1977
09. Talk To Me / Sunny And The Sunglows // single
10. You’ve Succeeded / Dimas III // English Oldies
11. Girl I Can’t Forget / Royal Jesters // Southwest Side Story
12. Hello Stranger / Little Joe & The Latinaires // Chicano Soul: San Antonio's Westside Sound Volume 3
13. El Tren / Carlos Guzman // single
14. Georgia / Esteban Jordan // single
15. Think It Over / Joe Bravo And The Sunglows // single
16. Vamos A Tratar / Steve Jordan // single
17. I Turn You On / Latin Breed // single
ラテン・ブリードはファンクとソウル、メキシコの伝統的なポルカ、ランチェーラをミックスした曲を熱心に演っていたバンドだそうです。たまに自分たちの大好きなファンク・ナンバーを演るそうで、すごくかっこいいです。
18. Donna / Freddy Fender // The Story Of An "Overnight Sensation”
19. My Lady / Tierra // Stranded
ティエラはロサンゼルスのラテンロックにソウルやジャズをミックスしたグループ。兄弟で始めたグループで、リーダーのお兄さんが昨年暮れに急に亡くなってしまい、現地で再評価されていますが、今後の活動は不明ということです。
20. I’m Still Here / Trish Toledo // Dedicated To The Ones Vol.1
トリシュ・トレドはエクアドルとグアテマラの養子でロサンゼルスのチカーノ・コミュニティで育ったそうです。マリアッチ、ソウル、ブルースなどから影響を受けたミュージシャンだそうです。