新譜紹介
Yungblud『Weird!』
イギリスのソロシンガー：ヤングブラッドの最新作。
ジャケットは色んな格好をしたヤングブラッドの写真。
彼は少年時代から集団の中で浮きまくっていて、小さい頃からスカートを履いたり、女装をしたり、メイクをしたりというユニークな少年だったそうです。ADHDの診断を受けて向精神薬を処方されて治療に向かえと言われましたが、「俺はこのままでいいんだ」という思いで表現活動をして自分自身のスタイルを作っていったそうです。
好きな音楽は、ビートルズ、ボブ・ディラン、アークティック・モンキーズ、エミネム、クラッシュだそうです。
（渋谷さん）
このような雑多の音楽の影響を受けながら真っ直ぐ線が通っているのは「メロディがポップ」。言いたいことを伝えるためにはちゃんと聞き手に真っ直ぐ入らなければいけません。それは分かりやすいメロディを持っていなければいけません。そういう確信が今の若い世代には強くあるのだと思います。
charity
（訳詞）
今夜母さんに言われたんだ
外に出てはいけないって
逃げて隠れてろって
脳を検体しろって
俺はスーパーで迷子になった
自我を買いに行ったんだ
探し当てようと通路をうろついて
自分を見失った
俺は何に従えばいいんだろう？
どう見えればいいんだろう？
もしかしてイチゴと一緒に棚に並んでいるのかも
イチゴは俺のように息づき血を流し
そして俺のように甘い
この手を握ってこう思わせてくれるか
今この瞬間
俺は見せ物にならなくていいと
Strawberry Lipstick
（訳詞）
毒づいて不快な態度をとるし、自制心が足りない
かなり感じの悪い変な奴
俺の罪を君に清めてもらわないと
そしたら、学校に行けるから
お願いだよ
クローゼットに閉じ込められてしまいそうだ
だけど、飛び出してカミングアウトしてやるよ
抑圧だろうが、自己不信だろうが
吹っ飛ばしてやると歌いながら
その指を全部噛みちぎって
この口に加えてやるよ
こうして跪いて頼むから
weird!
アルバムタイトルナンバー。
アルバムのラストナンバー。
（訳詞）
明日俺が死ぬとしたら、今夜俺の見せ物ショーに来てもらえるかな
これまで10倍は傷ついてきた
自分を傷つけてきた
もっとずっと
7階に連れて行かれて、突き落とされたんだよ
誰もが少し俺達みたいになりたがっている
でも、俺達が何をしてきたか分かっちゃいない
向こうが君を変えようとするのは、君を恐れているからだ
でもちょっと待って
踏ん張れよ
〜6回繰り返し〜
時代は変わる
打ちのめされるかもしれないけれど
それでも前に進む
進み続けるんだよ
そう信じている
俺達は前に進む
進み続けるんだよ
そう信じている
なあ、俺はそう信じている
きっと時代は変わるから
打ちのめされても
それでも俺は一生君を信じていくよ
次回は大貫憲章さん、伊藤政則さんを招いての「年末スペシャル～2020年洋楽シーンを三大音楽評論家が大総括～」です。
