新譜紹介
AC/DC『Power Up』
AC/DCの6年ぶりの新作。亡くなったマルコム・ヤングに捧げるアルバム。
そしてボーカルのブライアン・ジョンソンが前回のツアーの途中で耳が聞こえなくなり離脱することになりました。その病気は治らないと言われていたのですが、奇跡の回復。そしてマルコム亡き後でもこのAC/DC節。
渋谷さんの解説
一種古典芸能的なニュアンスで、AC/DCというといつも同じことやっていて、それが最高みたいな言われ方しますが、同じことやってたって最高のものは出来ないわけで、常にイノベーティブでなくてはいけないのです。前に進むのと深く掘っていくのが両方進化ですが、AC/DCには両方がある。そこが素晴らしいと思います。
マルコムとアンガスが一緒に曲を作っていて、マルコムが亡くなってしまって、新曲を作るというのはすごく困難な状況の中で、過去自分たちが作った、そしてこのタイミングで出すのはどうなんだろうと思われていた曲ももう一度掘り出して、もういっぺん光を当てて、作り直して、今の時代にどういうものが有効であるのか検証しながら一曲一曲大切に作られています。
Realize
Demon Fire
Money Shot
Code Red
アルバムのラストナンバーで渋谷さん一番好きな曲だそうです。複雑なギターリフがありAC/DCと相反するような前衛的な作り、高度なアンサンブルがあり、何とも言えないグルーブ感もある。これがAC/DCが普遍的な理由ではないかという渋谷さんの解説でした。
海外情報(NY情報)
Foo Fighters「Shame Shame」
フー・ファイターズの新曲が紹介されました。このMVはデイヴ・グロールが14歳の時にみた夢だそうです。丘の麓に自分が立っていて、丘の上に木が生えていて、そこの横に棺桶があって、それが燃えているので、慌てて丘を登って燃えている棺桶を消して中にもし人がいたらそれを助けなければいけないという不気味な夢だそうです。それがずっと自分の中に残っていて、この曲を書いた時にあの時見た不気味な夢について書いてしまったかもしれないと思ったらしく、MVもそれに基づいて作ったそうです。
25周年で10枚目のアルバム『Medicine At Midnight』を出す予定です。ローリング・ストーンズやボウイなど、彼らが子供の頃から好きだったグルーブがあって、ダンスがある曲を今までフー・ファイターズでやってこなかったので、そういう方向の曲を入れているそうです。
この曲は、これまでの25年を象徴するのではなく、これから25年バンドがやっていくんだという意欲を見せる曲だそうです。かっこいいです。