新譜紹介
Paul Weller『On Suset』
7月5日の海外情報で紹介されたポール・ウェラーの新作。エモーショナルでソウルフルな作品。
渋谷さんは「彼自身のルーツであるR&Bやソウルミュージックを出して、我々が一番好きな彼のメロディー、サウンドを実現している」という評。
Baptiste
バプテスト教会のこと。
(訳詞)
昔、神に祈ったりなどはしなかった
教会に通ったことなどしなかった
だが、あのサウンドが聞こえてくると、この胸に響くんだ
魂に滲み入る
ああよく分からないけれども、この魂に滲みるんだ
俺に神がいるとしたら、星空の向こうにいるんだろう
だが、あのサウンドが鳴ると、ああ俺は強くなれる
リアルな感覚
自分で選べるものじゃない
強力なメロディ
天使の声
そして自分自身と出会う
自分自身を見つけ出すんだ
真実に圧倒されながら
On Sunset
アルバム・タイトル・ナンバー。「陽が沈む」とハリウッドにある「サンセット大通り」をかけています。ポール・ウェラーにとって「サンセット大通り」にはウィスキー・ア・ゴーゴーやレインボーといった小さな会場でプレイした思い出がありますが、昨年LAに住んでいる息子を訪ねたらすっかり景色が変わってしまって、40年間があっという間に過ぎ去った感慨を書いた曲だそうです。
(訳詞)
挨拶しに行こうとしたんだ
でも、そこには誰もいなかった
忘れていたよ
あれからどの位経ったのか
穏やかな風が吹き、揺れる椰子の木
太陽が空高く照っていた
俺の知っていた世界はすっかり過去のものになってしまった
仲間との行きつけだった場所は何処にも
今や昔の思い出
別の誰かの人生のもの
別の時代のもの
別れを惜しんだりはしない
認めて貰わなくても構わない
ウィスキー・ア・ゴーゴーで一杯やって、ザ・レインボーにハシゴした
「ごきげんよう」と語りかけ、揺れる椰子の木
太陽が空高く照っていた
俺の知ってた世界はすっかり様変わりしてしまった
仲間との行きつけだった場所はどこも今や昔
別の誰かの人生
別の時代のもの
Earth Beat
このアルバムは、ノスタルジーとか後ろ向きな気持ちで作ったわけではなく、現在の思い、今の時代と向き合って作ったと本人は語っているそうです。
(訳詞)
彼女は新たな一日
新しい朝
新たな一日に世界は変わっていく
この先起こる良いことの今はまだほんの始まり
あの胸の鼓動が時を時代を超えて伝わる
古い話はもう忘れよう
僕しか知らない君の見つけ方
君の胸の鼓動が僕の鼓動と重なり合って
鳴き鳥よ、お眠り
ああ勢いは止められない
海外情報(ロンドン情報)
今年で50周年記念を迎える予定だった「グラストンベリー・フェスティバル(Glastonbury Festival)」ですが、中止となったため、BBCが特別番組を組んで4日間連続で過去50年間の名演をオンエアしました。
その中で一番ファンへの影響が大きかったのが2000年のデヴィッド・ボウイで、初めてのフルセット・オンエアだったそうです。ボウイの再評価ブームが起きているそうです。ヒット・シングルてんこ盛りのセットリストです。ボウイが自分の伝説を取り戻した日として評価されているそうです。
David Bowie『Glastonbury 2000』
Let's Dance
児島さん一押し。ハイライト。このアレンジがシングルより好きだそうです。