Marcus King『El Dorado』
先週の「ワールドロックナウ 」でも取り上げられた若手ギタリスト:マーカス・キングの新譜。ザ・ブラック・キーズのダン・オーバックがプロデュースした作品。バラカンさんはブラック・キーズはあまり好みでないようですが、ダン・オーバックがプロデュースした作品はお気に入りのようです。
マーカス・キングはサウスカロライナのギタリストで23歳。4月にビルボード・ライブに来日します。日本に来るのはこれで3回目。2017年にフジロックに来て、昨年の4月にビルボード・ライブに来ています。
Turn It Up
Wildflowers & Wine
Jimmy "Duck" Holmes『Cypress Grove』
これもダン・オーバックのプロデュース作品。ジミー・ダック・ホルムズというミシシッピのブルース・ギタリスト。ベントニア出身の72歳。ベントニアは小さな集落で、1920年代の終わりから30年代初頭に活躍したスキップ・ジェイムスという伝説のブルース・シンガーで有名なところ。スキップ・ジェイムスは1960年代に再発見されて数年間色んなフォークフェスティバルなどで活動しましたが1969年になくなりました。スキップ・ジェイムスは戦前のミシシッピブルースの中でユニークなスタイルを持っていた人で、ジミー・ダック・ホルムズは彼の影響をかなり受けているようで、スキップ・ジェイムスの曲を3曲取り上げています。
Hard Times
スキップ・ジェイムスの曲。
Rock Me
マディ・ウォーターズの曲。マーカス・キングがギターで参加しています。
Two Women
ジミー・ダック・ホルムズの曲。ダン・オーバックがギターで参加しています。
Isaac Hayes『Hot Buttered Soul』
グラミーの功労賞を受賞したアイザック・ヘイズ。2008年に65歳で亡くなりました。
スタックス・レコードの最盛期を象徴するミュージシャンの一人。サム&デイヴの幾つものヒット曲をデイヴィッド・ポーターと作曲していたこと。編曲、ピアニストでも有名。一番最初はサックス奏者だったそうです。
1969年に発売になった2作目のアルバム。この当時としては珍しく4曲しか収められていません。A面2曲、B面2曲で1曲が長いです。2年後にマーヴィン・ゲイの『What's Going on』が発売され、ブラック・ミュージックがシングルからアルバムで聴くものへと変遷していくきっかけを作ったアルバムということです。
Walk On By