新譜紹介
The Black Keys「Let's Rock」
The Black Keysは音楽を再度聴くようになった頃デビューしたバンドなので、全てのアルバム聴いています。ギターサウンドのシンプルなロックなのでオジさん向きです。
2010年「Brothers」全米3位、2011年「El Camino」2位、2014年「Turn Blue」1位というビッグバンド。ギターとドラムの2人組みです。
「GO」
(訳詞)
夏、外は暑くて街は空っぽ。出歩く人もいない。広大な谷間に時は訪れた。
優しい心が二つ。共に暮らし何処までも走る。果てしない道を。
行くしかない。行くしかないんだ。
冬、一日が長くて道はまだ半ば。草場から火は消えた。
ひとりぼっちかい?寒くないかい?炎を見つけたら、その名前を呼んで、さあ出発だ。
行くしかない。行くしかない。
ロックの宗教性を一旦外に置いておいて、それでもやるんだ、レッツ・ロックだというスタンスが成功しているロックバンドのあり様だそうです。先週のラカンターズとか。
今のポップ・ミュージックシーンのロックの対象化はそういう形で行われ、それだからこそサバイバル化が可能になっているそうです。
Prince 「Originals」
プリンスが他アーティストに提供した楽曲の、プリンスによるオリジナル・ヴァージョンを集めた楽曲集。紹介されたプリンスのデモ音源も良かったですが、その頃現役で聴いていた自分としては、本物バージョンが聴きたくなりました。
「THE GLAMOROUS LIFE」Sheila E. 1984年
「MANIC MONDAY」The Bangles 1986年
「NOTHING COMPARES 2U」Sinéad O'Connor 1990年
(訳詞)
君が愛を連れ去ってから13日と7時間経つ 。
夜が来る度に出かけ、昼間はずっと寝ているよ。
君が愛を連れ去ってから。
君がいないせいで、したいことが何でもできる。
誰でも好きな相手と会えるし、洒落たレストランで食事がとれる。
なのに何をしてもこのブルーな心は晴れない。
君と比べるものなんか、ありはしないのだから。
君がいないと、とても心細い時が続いている。
俺はまるで歌を忘れた小鳥。
寂しくて涙が止まらないんだ。
教えて、ベイビー。何処がいけなかったのか。
どんな女の肩を抱くことも出来たけれども、ただ君を思い出すばかり。
医者に行ったら何て言われたか分かるかい?
楽しんでみることだ。何でもいいからって言うのさ。彼は愚か者。
君と比べられるものなんか、何にもありはしないのだから。
裏庭に植えてくれた花はみんな、君がいなくなると死に絶えてしまった。
俺と暮らすのが辛いこともあったはず。
だけどもう一度やり直したいよ。
君と比べられるものなど、ありはしない。
Mac DeMarco「Here Comes the Cowboy」
カナダ出身のゆるーい、音楽クオリティの高いサウンドを展開するユニークなアーティスト。全米10位。僕はこのゆるさとても好きです。
親友マック・ミラー(昨年9月に享年26歳で亡くなった)へ追悼の意を込めて作った曲。
海外情報(NY情報)
Thom Yorke「ANIMA」
トム・ヨークのソロ最新作。
今の社会を映し出したディストピアの世界と夢を見ることの理由が軸になって描かれているそうです。
「レディオヘッド」ってリアルタイムで聴いていなかったのですが、トム・ヨークの世界観が好きでよく聴いてます。
「Not the News」
(渋谷さんの締めのお言葉)
サブスクリプションサービスによって色んなものが変わってきた。
音楽産業はサブスクリプションサービスによって2割も3割も成長を続けている。
Tom Yorke「ANIMA」を提供したのは映像のサブスクリプションサービス。
そういうところが音楽と関連しながら、新しいミュージックビデオとも映画とも何とも言えない新しい表現作品を提供して、それに映像作家もミュージシャンも関与してライブや音源や単純な映像作品とも違うものが生まれてきている。
すごくダイナミックな動きがビジネスモデルの変更と共に表現そのものも変えていくというすごい時代に今入っていってワクワクする様なことが沢山あってすごいなと思います。