ラジオと音楽

ラジオから知った音楽のこと書いていきます

ワールドロックナウ 2019年6月23日

新譜紹介

 

The Waterboys「Where the Action Is」

 

WHERE THE ACTION IS」

THE WATERBOYS

(3分25秒)

 

「SHIMOKITA GA SUKI DESU」

THE WATERBOYS

(2分53秒)

 

「OUT OF ALL THIS BLUE」

THE WATERBOYS

(3分39秒)

 

前作の「Out of All This Blues」も良かったですが、本作もバンドサウンド爆発。渋谷さんは今年のフジロックでのライブパフォーマンスを期待されています。フジロックって1回くらいは行かないとですね・・

このバンドを率いるMike Scottの奥さんは日本人(ろくでなし子さん)で日本人好き。「下北が好きです (Shimokita Ga Suki Desu)」というボーナストラックがこのアルバムに付いています。

私は3曲目にかかった「OUT OF ALL THIS BLUE」が好きです。

 

 

 

 

Bruce Springsteen「Western Stars」

 

「HITCH HIKIN'」

BRUCE SPRINGSTEEN

(3分36秒)

 

「WESTERN STARS」

BRUCE SPRINGSTEEN

(4分38秒)

 

「STONES」

BRUCE SPRINGSTEEN

(4分44秒)

 

「THERE GOES MY MIRACLE」

BRUCE SPRINGSTEEN

(4分03秒)

 

6月9日の海外情報でも紹介されましたし、6月22日のバラカンさんのウィークエンドサンシャインでも紹介された注目のアルバムです。スタジオ録音盤としては5年ぶりの新作。

 

(渋谷さん談)

ソロとしての独特のストーリーテリングの中、自分の世界を構築した作品で、色々な歌の主人公が色々な歌の物語をその歌の中で展開する、すごく切なくドラマチックな楽曲の集まりになっています。

レトロなニュアンスがあるかもしれないが、非常にモダンな、時代に即した時代の空気感が正確に反映された作品だと思う。

 

「HITCH HIKIN'」

(歌詞訳)

気ままに親指を突き出し旅をしている。地図はあまり役に立たない。天気まかせ、風まかせ。ヒッチハイキング一日中。わずかな荷物と歌だけを携え、転がり続けるローリング・ストーン。

捕まえるなら今、明日はもういないよ。

 

「WESTERN STARS」

西部劇のスターと西部に輝く星のダブルミーニング。これまでのBruce Springsteenの多くの登場人物と同じように人生を戦いながら、でもそんな成功を手に入れることなく、色々な思いを現在抱えている、そうゆうような人達がこの歌の主人公。ここでは西部劇の昔は活躍していたけれども今はそれほど人気のない、そうゆう年老いたスターが主人公です。

(歌詞訳)

嬉しかった。朝目覚めたらまだブーツを履いていた。フォレストロン墓地近く、草むらに捨てられなくて。映画のセット、メイキャップ係が生卵二つ持ってくる。俺はそれをパスする。そんなものより回春を約束するあの薬を優先して。

お手柔らかに、友よ。お手柔らかに。今夜は西部の星が再び輝いている。アメリカの兄弟たちが国境を越え、昔のやり方を運んでくる。今夜は西部の星が再び輝いている。

一度、ジョン・ウェインに撃たれたことがある。映画の終わりの方。おかげで何杯も酒を飲めた。一杯奢ってくれたら、その話をしてやるよ。乾杯。カーボーイやつむじ風の中で馬に乗るもの達に。

今夜は西部の星が再び輝いている。今夜サンセットのライダー達はサンタナの熱風に息も絶え絶え。西部の星が再び輝いている。お手柔らかに。お手柔らかに友よ。今夜は西部の星が再び輝いている。

良かった。朝目覚めたら、まだブーツを履いていた。

 

「STONES」

この曲も詩が凄いです。怖いです・・

(歌詞訳)

今朝目覚めたら、口の中に小石が詰まっていた。お前は言う、それは俺がお前についた嘘の数だと。それは俺がお前についた嘘の数だと。俺はコートの襟を立て、小石を地面に吐き出した。

お前は言う、それは俺がお前についた嘘の数だと。陽のあたるベッドの端に座っていたら、舌の上に小石がだんだんと溜まってくるのを感じた。今朝目覚めたら、口の中に小石が詰まっていた。

お前は言う、それは俺がお前についた嘘の数だと。土色の冬の野原、沢山の黒いカラスが地面を掘っている。お前は言う、それは俺がお前についた嘘の数だと。

秋風は木々の間を吹き抜け、黒い葉が落ちてくる。お前は言う、それは俺がお前についた嘘の数だと。俺はハイウェイを歩く。日差しを浴び、舌の上に重みが増すのを感じながら。

今朝目覚めたら、口の中に小石が詰まっていた。お前は言う、それは俺がお前についた嘘の数だと。お前は言う、それは俺がお前についた嘘の数だと。それは俺がお前についた嘘の数。それは俺がお前についた嘘の数。今朝目覚めたら、口の中に小石が詰まっていた。

 

「THERE GOES MY MIRACLE」

(歌詞訳)

日が昇り、日が沈み、街路は黄金色に変わる。頭上には茜色の空。俺は探している、大事な人を。俺は探している、大事な人を。

ほら俺の奇跡の人が離れていく。離れていく。お前がしたことを見てみろ。したことを見てみろ。心痛、胸が張り裂ける思い。愛を与え、愛を奪う。

愛の本に書かれている規則、愚かなものはそれに従わない。ほら俺の奇跡の人が離れていく。離れていく。ほら俺の奇跡の人が離れていく。日が昇り、日が沈む。

 

 

 

 

Jamila Woods「Legacy! Legacy!」

 

(渋谷さん談)

まだキャリアの浅いアーティスト。前作「Heavn」が注目された女性R&Bシンガー。新しいコンセプトで作られた作品で、偉大な先人達(Muddy Waters、Miles Daves)の作品・仕事に敬意を表し、先人達をテーマに、名前を曲名にしています。意欲的な作品になってます。

 

「GIOVANNI」

JAMILA WOODS

(4分48秒)

 

「EARTHA」

JAMILA WOODS

(2分49秒)

 

LEGACY! LEGACY!

LEGACY! LEGACY!

  • Jamila Woods
  • R&B/ソウル
  • ¥1500

 

 

 

海外情報(NY情報)

 

Lil Nas Xという時代の申し子の紹介。1位を10週以上獲得している、20歳の新人ラッパーでアトランタ出身。2月に「Old Town Road」という曲をネット上にポストしたら徐々に人気が出て、3月にメジャーレーベルと契約。

カントリーとヒップホップのクロスオーバー。2019年的要素を持った曲。高校生の頃からネットでどういうものが受けるのか人格を作っていたそうで、次は音楽をやってみるかと大学を中退して曲作りを始めたそうです。

ネットで受けるためには「短くなくてはいけない」、「キャッチーではなくてはいけない」、「みんなが引用しやすい言葉が入っていなければいけない」 と言う目標を掲げて曲を作り出したそうです。

ネットで探したバンジョーのビートが面白いのではないかとカントリーの音楽をgoogleして調べてと、本当に現代らしい曲の作り方です。ただバンジョーのメロディーが自分の孤独感と合っていたのが惹かれた理由というところはアナログですね。こうゆう気持ちの奥底にあるものが、パワーとなっているとは思います。

カントリーの大御所たちもこの曲は面白いと言っているそうです。

 

「OLD TOWN ROAD」

Lil Nas

(1分53秒)

 

Old Town Road (Diplo Remix) - Single

Old Town Road (Diplo Remix) - Single

  • Lil Nas X, ビリー・レイ・サイラス & Diplo
  • ダンス
  • ¥250

 

(渋谷さん談)

Lil Nas Xが掲げた「短い」「キャッチー」「反復」はネット上の大原則ではなく、40年代、50年代、60年代ずっと守られてきた、ずっと一つの王道として守られてきた、そうゆうポップ・ミュージックのマナーだと思います。

それがもういっぺんネット社会でラジカルな形で登場して今の曲は1分53秒だったわけですが、こうして席巻しているという面白さ。